Ultimate Vision(願い)
誰もがありのままの等身大の自分で恐れなく安心して存在でき、自らの命を痛みを避けるためにではなく、自らの願いを叶えるために、願いに向き合いながら自分らしく生き、後悔のない納得のいく味わい深い体験豊かな人生を歩み、この世に生まれて来れた喜びを感じ続けられるような世界
全ての人が「また生まれ変わっても自分になりたい!」「本当に生まれてきてよかった!」と思えるような味わい深い人生を当たり前に歩める世界の実現。
Mission(使命・存在意義)
生きづらさを生み出し、生きがいを阻害する社会問題の統合的な研究と実践を通じて、一人でも多くの人がありのままの自分で恐れなく安心して存在でき、自らの命を自分らしく体験豊かに生き続けられるようなエコシステムを共創し続け、人類社会に貢献し続ける。
度重なる技術革新に伴い社会が複雑化し、加速度的に変化するにつれ、単純な解決策では根本的には解決しづらい複雑な「生きづらさを生み出し、生きがいを阻害する社会問題」が生まれてきています。
その中でも私たちは、産み落とされた環境や生まれ持った気質など、「本人が選択することができない要素によって引き起こされる、コントロールできず対処しきれないほどの苦しさや生きづらさ」を対象に、その問題が起こる構造と、それらを解決するための新しい真理・概念・叡智を生み出す実践と研究を行い、一人でも多くの人がそれらの利得を享受できるようなエコシステムの創造に取り組んでいます。
私たちの取り組みを通じて、無自覚のうちに個人では対処しきれないような「苦しさ」や「生きづらさ」を抱えざるを得なかった人を一人でも減らし、生きがいを持って授かった一度きりの命を自由に自分らしく願いに向かって生き、生まれて来れたよかったと心の底から思えるような人生を送れる人を一人でも増やすことこそが、今物質的に豊かになり、「心の時代」に入った現代を生きる私たちの使命であり、存在する意義であると考えています。
今の社会ができるまでに、さまざまな先人達がそれぞれの時代の問題を解消する叡智を積み上げてきてくれ、その恩恵を受けている私たちは、人類社会の叡智を積み上げのバトンを次世代に良い形で繋ぎたいと考えています。
Philosophy(Vision・Missionの前提となる考え方・哲学)
①生きづらさを持つか持たないかは、運次第であり、自己責任論では片付けられない(社会構成主義・トラウマインフォームドケア・ニューロダイバーシティ等)
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②全ての命はその人のものであり、その人の命をその人が望むように生きる権利がある(基本的人権のエンパワメント)
最新の研究ではわかっているだけで、自己選択できなかった環境や生まれ持った特性などの相互作用で起こった過去の逆境体験により、大人になってから、心や体の不調に苦しむ人は10人に1人の割合で存在すると言われています。これは顕在化している数ですので、我慢などを通じて、潜在的には苦しみを抱えながらも社会生活を送っている人を含めると、もっと多くの割合になると思われます。
子供時代に受けた逆境的体験の影響は凄まじく、多くの大きな傷つきを抱えた子供は、傷つきの少ない子供に比べて、肺炎2.4倍、呼吸器疾患3.9倍、うつ病4.6倍、自殺行為12.2倍もの確率となり、寿命で見ると平均して20歳もの差があることがわかってきました。そのほかにも、社会性の発達、情緒面の安定性、行動や社会適応、身体健康や寿命についても、明確な差があることが明らかになっています。
これらの研究を基に考えると、幼少期の個人では選択することのできない環境や、本人の生まれ持った特性など、無自覚のうちに本人が意図せずに勝手に外部から与えられたものによって、問題行動などをどうしても起こしてしまい、授かった一度きりの命を自分が生きたいように生きられず、生きづらさや苦しみを抱えざるを得ない人が、今この瞬間にも多くいることになります。
そんな傷ついて問題行動を起こしている人たちを、私たちは①「問題を起こすダメな人」ではなく、「逆境体験が原因で、どうしようもできない苦しみを抱えている傷ついて、困っている人」と捉え、②その人が問題行動をするのは「その人が悪いから」ではなく、「その人の環境や経験が悪いから」と考え、③その人たちへの適切な対処法は、「その人を責め、罰を与えること」ではなく、「その人をありのまま理解し、受容し、本人が生きたいように生きれるようにサポートやケアを提供すること」であると、捉えています。
既に傷ついていて、困っている人には、無自覚のうちに自分が与えられたものに気づいてもらい、ありのままの等身大の自分を責めるのではなく受容し、残りの人生をいきいきと自分らしく生きていけるようなサポート機会を提供する。今まだ生まれたばかりや、傷つきも深くない人には、そのまま自分らしく生きていけるようなサポートを提供するなど、どんな前提条件を持った人でも、社会が適切な助け舟を出し、授かった命を全ての人が自分らしく生きることができる、そんな社会を作っていく一助になりたいと思います。
これまでの一般的考え | FillGapの考え | |
原因 | その人本人 | 本人を取り巻くor取り巻いてきた環境や体験 |
その人 | ダメな人、おかしな人 | ただ傷を受けて、苦しんでいて、困っている人 本人の意思とは関係なく、そうせざるを得ない背景や構造を持たされている人 |
問題行動は | あってはいけない弱さ、甘え、醜さとして判断され、反省が必要と思われ、罰が与えられる | 痛みを避けるための防衛反応であり、ケアが必要と思われ、そうせざるを得ない背景とありのままの苦しい心情を理解され、一緒にどうしていきたいかを考え、応援され励まされる→真の内省がなされる |
望ましい対処 | 叱責、罰(嫌子による、外発的動機による変容) | 理解とケア:有効性のある枠組みを使ったプロによる介入(痛みと苦しみを受容し、内発的動機に基づいた自己決定ができるように変容) |
自分らしく生きれるのは | 一部の限られた傷つきの少ない環境で育った人 | 全ての人(障害の有無、ジェンダー、国籍、傷つき体験の有無などに関わらず) |
③社会変化に合わせながら、その時代に必要な叡智を創造し、より良い社会をつくる人類の叡智の創造バトンをつなぐ。
各時代を生きた先人たちがその時代における課題を解消するための叡智を生み出し、より良い社会を創り、次世代にバトンを引き継ぐ。今の物質的に豊かで安全で暮らせる社会は、このシンプルな叡智のバトンリレーのおかげで成り立っており、どのような未来を後世に託せるかは今のわたしたちにかかっていると認識しております。
FillGapは解消されれば人類社会をよくするような長期で続く社会課題に取り組み、時代の変化を見極めながら半永続的により良い社会を創造するための叡智を生み出す続けることを美としております。
代表挨拶
どんな人でも、ありのままの自分で安心し、一度きりの命を自らの願いに向け自分らしく後悔なく生きることが当たり前にできる持続的なエコシステムと文化の共創を目指して。
株式会社FillGap
代表取締役 宮入 宇秀
【ありのままの何もしていない無価値な自分だと大切な人の期待に応えられず、存在していてはいけない。だから、価値がある存在になり続けるよう努力し続けなければならない。】
私は23年間ずっと上記の無意識の信念に縛られて生きてきました。
幼少期の周りの人との関わりから、上記の無意識の信念を現実を歪曲した形で学習し、「何もしてない自分はダメで、他人は自分を受け入れてくれず、傷つけてくるんだ。」「結局誰も自分を守ってくれないんだ。」「だったら自分で自分を守れるようにならなきゃ。」などの痛みを避けるための自己防衛のための無意識レベルでの深い認識と、それに基づく痛みの未来予測を避けるための自己防衛行動パターンが形成されていきました。
幼稚園のタイミングでは、もうすでに他者の期待に応える「クールなできるやつキャラ」であり続けることを通じて、自分が誰にもいじめられない存在になることで、傷つけられるのを避けようとしており、勉強やスポーツなどはできるようになった一方で、一切人と関わる際にありのままの自分で安心してあれず、本当にやりたいことがあっても、他人の目を気にして、失敗して無価値だと思われて傷つけられるのが嫌で挑戦できませんでした。
また自分のことをダメと思っており、自分のことを知られてしまうと傷つけられてしまうと思い、本当の自分を知られないように無理しすぎて、コントロールが効かなくなり、周りの大切な人を傷つけることもありました。心から謝罪したいと思うような人が何人もいます。
さらに、社会に出て環境が変化した際に、学校の成績のような単純な基準で他人に評価される方法がなくなり、学校で習った問題解決方法とは異なる学び方が求められるため成果が出せなくなり、「できないやつ」である弱い自分を周りの人に見せられずに、他人と親しくなることを避けざるを得ず、苦しくなりました。
そして、心から願うやりたいことや実現したいことが見つかったとしても、自分の願いを叶えると言うよりも自分が他人の期待に応えて痛みを避けるために自分の人生の時間とエネルギーを使っており、そこにおける不自由さと苦しさが環境変化により強く顕在化しました。
そんな行動できない自分を責め、 自分のことを弱く醜くだめな存在であるとずっと思っていました。 だめな自分であることを克服するためにまたさらにがんばり、一瞬評価されて条件付きで安心を得られるものの、すぐに新しい期待値がやってきて、不安にさらされ、また頑張る。そうやって、いくら頑張っても頑張っても、終わりのない価値を出し続けることにとらわれ続けていました。
「この生きづらさや苦しみは一体どこからくるのか?どういった構造で起こっているのか?」
幸いなことに、この問いを探究する機会をもらい探究した結果、私のすべての生きづらさの原因は幼少期の体験から負った愛着の傷であり、その傷は戦後のトラウマと日本の高度経済成長の仕組みにおける文化レベルでの成功パターンがこの生きづらさと深く関連していることがわかりました。
また、その愛着の傷は、私たちの祖父や祖母の代から日本に幅広く世代間で文化レベルで浸透しており、伝達され続けているものであることが理解できました。
自分の人生を俯瞰して構造的にみることで上記の気づきを得たと同時に、私と同じように、人生で心からやりたいことがあったとしても、過去に無自覚のうちに勝手に学習させられた選択権のない物事や産み落とされた環境の文化や生まれ持った気質によって、それに取り組むことができず、授かった命の時間でどうしようもない生きづらさや苦しみを味わわざるを得ない人が、現在も世の中に一定数存在することがわかりました。
この課題は、さまざまな理由から今までは解決しづらい構造にあったのですが、生物学・心理学分野とIT技術の発展によって、21世紀の今では徐々にですが解決することが可能になってきました。
私の生きづらさを生み出していた愛着問題だけではなく、他に生きづらさを生み出し、生きがいを阻害する社会課題は、今世紀の最も大きな社会課題の一つとして、人類が取り組むべき課題であると認識しております。
どんな人でも、心の底から授かった命を自分という媒体を通じて世の中を探索し、体験豊かな味わい深い人生を歩み、「生まれて来れて本当によかった!」「また生まれ変わったとしても、」と生まれてこれた喜びを感じられるような社会を後世に残したい。
より具体的には、古い社会システムの都合・文化や個別性の高い専門知識の解明不足など、「何かしらその人自身ではどうにもコントロールできないこと」が原因で、自分の授かった命を自分らしく生きれずに、その人だけではどうしようもできない理不尽な社会的、身体的、精神的な苦しさや不自由さなどの「何かしらの生きづらさを抱えざるを得ない人」が、その苦しさ・生きづらさから解放され、自らの授かった命の残り時間とエネルギーを自分の願いのために自由に思い通り使えるようになり、結果として、体験豊かで味わい深い、後悔のない納得のいく、「この世に生まれて来れて本当によかった」と心から思えるような自分らしい人生を歩むことで、心から生まれて来れてよかったと思えるようになってほしい。
全ての人が自らの命を願いに向けて自分らしく生きることで、この世に生を受けた喜びを感じ続けられる社会を目指して、今後もFillGap社員全員がまずは安心して存在でき、その後「安心と癒しの輪の拡大」に取り組み、生きづらさと生きがいの研究と実践、及びそれを前提としたエコシステムの創造活動に邁進していきたいと思います。
個人目標:FillGapの哲学が2040年までに一般的な常識、文化となる状態。
その結果、2040年までに、子育てや教育、刑務所のプログラムなどを懲罰主義からケア主義に変えていき、傷つきを負って通常の社会生活が送れない生活保護受給者や通常の社会適応はできるものの、生きづらさや苦しみを感じざるを得ない人たちへ向けた心理カウンセリングが当然社会が保険で負担するものとして認識されている状態。それを通じて、強く恵まれなかった人も含めた全ての人が自分らしく生きていく上で適切なケアを受けることができる社会を目指す。そうすることで、全ての人が生まれて来れたよかった!と思えるような人生を送れる社会を創造する。
※ご共感いただけ協働にご興味がおありの方は、ぜひ下記お問い合わせより、ご連絡ください。